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米芾(べいふつ)

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王羲之や唐人の作品であったかの真跡を研究するうえで最も参考にするのが、米芾の題跋であるとされていて、彼の鑑識眼は「中国史上最高」との呼び声も高いです。米法山水の創始者として広く知られ、多くの人が彼の書に影響を受けました。
ここでは米芾の特徴と、代表される作品を紹介していきます。

「宋の四大家」米芾の特徴

蘇軾(そしょく)、蔡襄(さいじょう)、黄庭堅(こうていけん)と4人で宋の四大家と呼ばれています。そのなかでも米芾は特に書技に精通していると定評がありました。

蘇軾、蔡襄、黄庭堅の3人は政治家として活躍をしていましたが、米芾は文学者・画家・収蔵家・鑑賞家としても活躍をしており、書画の分野の専門家として生涯を終えます。

宋の時代では科挙至上主義と言われていますが、米芾の母が皇后の乳母として仕えていたことから、彼は科挙を受験することもなく官途に就くことができたそうです。

代表作

  • 蜀素帖(しょくそじょう):元祐3年(1088年)
  • 米芾が38歳の時の行書です。蜀、現在の四川省で織られた絹の巻物にこの名がかいてあります。織り目が荒く珍しい材質であったため、かなり書きにくかったと思われるが、その才を遺憾なく発揮し、中年期の代表作として評されています。

  • 張季明帖(ちょうきめいじょう):不明
  • 柔軟に書いている作品ですが、古法の基礎があり品格が高く、米芾の作品のなかでも比較的晩年の書とみられている彼の傑作です。一筆書きの部分は王献之の『中秋帖』に似ていることもあり、米芾が寄せているとの見方もあります。

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